王者サントリー 5季ぶり全勝!ベテラン小野沢けん引3トライ

[ 2013年1月7日 06:00 ]

<神戸製鋼・サントリー>後半、サントリー・小野沢は神鋼ディフェンスを引きずりながら突進

ラグビートップリーグ サントリー43―29神戸製鋼

(1月6日 ホームズ)
 最終第13節7試合が行われ、サントリーが07年度の三洋電機(現パナソニック)以来、5季ぶりの全勝を飾った。WTB小野沢宏時(34)が3トライをマークするなど神戸製鋼から6トライを奪い43―29で快勝。プレーオフ準決勝は1位・サントリー―4位・神戸製鋼(19日、秩父宮)、2位・東芝―3位・パナソニック(20日、同)となった。

 これが王者の王者たるゆえんだ。1位通過を決めているサントリーは神戸製鋼相手に手綱を緩めない。前半に4トライを奪うなど攻め続けての快勝。「プレーオフに向け、アタックもディフェンスもどれだけレベルアップできるかが目標だった。まだ60%ぐらい」。就任1年目で13戦全勝の結果を出した大久保監督はさらりと言ってのけた。

 7点リードの前半16分に神戸製鋼のロック伊藤がシンビンとなると小野沢がギアを入れた。1分後の17分に左サイドを走りトライを奪うと、同25分は独特のステップから40メートルを独走。36分にもインゴールに飛び込み、前半だけで3トライを奪った。

 史上初のリーグ100トライを飾った今季にふさわしい活躍だが、34歳のベテランは「今週できなかったことをいかにできるようにするか。どこまで精度を高められるか。だからまだまだです」と立ち止まることはない。「昨年より成長する時間はあるし、チャンスもある。ちょっとずつでもステップアップしたい」。飽くなき向上心の持ち主に率いられ、サントリーが王道を突き進む。

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2013年1月7日のニュース