美香、2週連続Vへ“ミスターの教え”胸に上々発進

[ 2012年8月25日 06:00 ]

第1ラウンド、14番でティーショットを放つ宮里美

USLPGAツアー カナダ女子オープン第1日

(8月23日 カナダ・コキトラム バンクーバーGC=6681ヤード、パー72)
 宮里美香(22=NTTぷらら)が“ミスター”の言葉を胸に2週連続優勝へまずまずのスタートを切った。ショットが好調で3バーディー、2ボギーの71にまとめ、1アンダーで16位発進。ヤニ・ツェン(23=台湾)が6アンダーの66で単独首位に立った。宮里藍(27=サントリー)は4オーバーの76で115位と出遅れ、上田桃子(26=フリー)は73で53位、金子絢香(22=フリー)は74で77位だった。

 ラッキーな一打で好位置につけた。2バーディー、2ボギーで迎えた15番パー4。宮里美のティーショットはフェアウエーに飛んだはずが、マンホールに当たり右ラフへ跳ねた。残り165ヤードの2打目を4Uで狙うと、ボールは左に出たが、またもマンホールに当たって今度はピンに向かって転がった。楽々とバーディーを奪ってこの日、1アンダー。「1ホールでラッキーとアンラッキーが続けて起こった。凄かった。あんなの初めて」と笑いが止まらなかった。

 先週のセーフウェー・クラシックで米ツアー初優勝したが、その余韻に浸ることはなかった。「過ぎたことだし、今週に臨もうという気持ちでやった」。そこには以前から親交のある巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(76)の助言があった。優勝の報告を電話ですると「良かったね」と祝福された後、「これからが大事だ」と言われた。プロとして重要なのは勝ち続けること。すぐに2勝目へと切り替えた。

 首位とは5打差ながら、残り3日で十分に逆転を狙える位置とあって「初日としては良かった」と納得の表情を見せた。「ショットの調子はいい。今週はコースが難しいので、攻めと我慢が半々」と2週連続優勝へのポイントを挙げた。

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2012年8月25日のニュース