モデル級19歳!高島、3差6位の好スタート

[ 2012年8月25日 06:00 ]

9番 ティーショットを放つ高島

女子ゴルフツアー ニトリ・レディース第1日

(8月24日 北海道苫小牧市 桂ゴルフ倶楽部=6477ヤード、パー72)
 プロ2年目の長身美女、高島早百合(19=小松CC)が首位と3打差の6位と好発進した。スタートの10番でダブルボギーを叩いたが、その後7バーディー、2ボギーで3アンダー、69をマーク。首位にはボギーなしの6バーディー、66で回った穴井詩(24=雄山)が立った。
【第1R成績】

 スタートのダブルボギーが薬になった。10番でラフに打ち込んだ高島は2打目も距離を出そうとUTを握ってミスした。最悪の出だしに「欲をかいてはいけない。できることだけを謙虚にやろう」と自らを戒めた。続く11番パー3で3メートル、12番で20ヤードをチップインして連続バーディーとすると勢いに乗った。2ボギーもあったが、自己ベストの69をマーク。平均250ヤードの飛距離と好調なパットでスコアをつくった。

 身長1メートル73。すらりとした美人プロも素顔はおっちょこちょいだ。高校時代には、ある大会で4Iを2本入れていることに気づかずペナルティーを受けたこともある。また、今年1月に免許を取得したものの、車を運転するとすぐ眠くなるといい、「(寝ないように)いつも車内で叫んでいる」と笑わせた。

 よく見ると顎の付近にうっすらと傷痕がある。これは昨年のプロテスト前に地元の石川で考え事をしながら自転車を運転した際に駐車中の車に顔から突っ込んだ時のもの。血だらけで救急車で運ばれ、病院で傷が目立たないように細かく縫ってもらったという。ただ、そんな自称「ドジ」もゴルフへの姿勢は真摯(しんし)。「次の日にはゴルフの練習をした」と、ど根性エピソードも明かした。

 中学からゴルフを始めたため、小学生から始めた人に後れを取らないよう1日1000球打ったこともある。中学2年に東北高進学を希望した時に「プロになる」と誓い、高校1年から1年ごとに「全国大会出場」「東北大会優勝」「全国大会優勝」「高校卒業でプロ」と段階的に目標を設定し、努力を続けてきた。

 実は中学時代に立てた今年の目標は「1勝」。「プロの厳しさを知ったし、来年に勝てればいい」と言うが、プロ7戦目で好位置につけた。「攻めるところは攻めて、できないところは潔く次のホールにつなげるよう謙虚にマネジメントしたい。少しでもスコアを伸ばしたい」と挑戦者としての心構えを語った。

 ◆高島 早百合(たかしま・さゆり)1992年(平4)9月3日、京都府京都市出身の19歳。中学1年でゴルフを始め、東北高に進学。東北ジュニア優勝、東北女子アマ2位、日本ジュニア11位などの成績を収め、昨年、プロテストに一発合格。石川県小松市が拠点。ドライバーの平均飛距離は約250ヤード。予選会ランキング89位で今季の出場は推薦で8試合まで。今季ここまで4試合に出場し、日医工女子オープンの20位が最高で他は予選落ち。家族は両親、姉2人、弟。1メートル73、61キロ。血液型A。

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2012年8月25日のニュース