美香3差7位!「みんな怖いでしょ、顔が」でもマイペース

[ 2012年6月11日 06:00 ]

第3ラウンド、通算1アンダーで7位となった宮里美

USLPGAツアー全米女子プロ選手権第3日

(6月9日 米ニューヨーク州ピッツフォード ローカストヒルCC=6534ヤード、パー72)
 宮里美香(22=NTTぷらら)が優勝戦線に残った。首位と1打差の2位で出て1バーディー、2ボギーの73。通算1アンダーの215で7位に交代したものの、トップに立ったチ・ウンヒ(26=韓国)と3打差に踏みとどまった。宮里藍(26=サントリー)も73で通算1オーバーの15位。70で回った野村敏京(19=フリー)は通算5オーバーの36位に順位を上げた。

 難しいコンディションをしのいだ宮里美は最終日の緊迫する優勝争いを独特の言い回しで表した。「みんな怖いでしょ、顔が」。昨年はメジャー3大会でトップ10入り。全米女子オープンでは5位に終わったものの最終組で回った。大舞台での経験を積んだ22歳は「私はポーカーフェースで、マイペースにガツガツいきます」。悲願の初勝利へ自分のゴルフを貫くことを宣言した。

 朝からの強い雨でスタートは2時間以上も遅れた。ラフは水分を含んでさらに重くなる中で73。「自分の中ではアンダーパーで回った気分」と納得の表情を浮かべた。2番で2メートルのパーパットを沈めるなど集中したプレーを続け、15番まで1ボギーで耐えると、16番で10メートルのバーディーパットをねじ込んだ。最終18番でボギーを叩いたものの「メジャー独特の雰囲気を経験してきた。きょうの粘りが4年間の証」と胸を張った。

 首位と3打差に13人がひしめく大混戦。「バーディー合戦にはならない。ちゃんとパーを取ってチャンスが来たら沈めたい。もちろん上を目指していく」。宮里美の頭には勝利へのシナリオが描かれていた。

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2012年6月11日のニュース