デュエットに和太鼓曲「このままでは勝負できない」

[ 2012年6月4日 06:00 ]

練習を終え、乾友紀子(中)と抱き合う振付師のステファン・メルモン氏(右)。左は小林千紗

 シンクロナイズドスイミング・デュエット日本代表の乾友紀子(21)、小林千紗(24)組(井村シンクロク)がフリールーティンの曲を一部変更してロンドン五輪に挑むことになった。これまでブルガリア民謡を使っていたパートを和太鼓集団「鼓動」の曲に変更して和の要素を増やし、本間シンクロ委員長は「しなやかな部分を入れて、緩急がつくようにした」と狙いを語った。

 4月の五輪予選では初めてウクライナに負け、十分な評価を得られなかった。五輪まで2カ月ないが、同委員長は「このままでは勝負できない」と思い切って曲の変更を決断。フランス人の振付師、ステファン・メルモン氏を招へいして振り付けも作り直した。

 乾、小林組は3日、都内で練習を公開した。小林は「見せるポイントがはっきりした」と手応えを口にし、乾も「やれるだけのことはやって五輪に挑みたい」と前向きだ。北京五輪ではチームはメダルを逃したが、デュエットは銅メダルを獲得。正式種目となった84年ロサンゼルス五輪から続く日本の連続メダル死守へ向けて、大胆なプログラム変更で勝負に出る。

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2012年6月4日のニュース