把瑠都 「全勝綱獲り」宣言!6月母国での挙式前に昇進を

[ 2012年2月28日 06:00 ]

<大相撲春場所 番付発表>会見を終えガッツポーズの把瑠都

 日本相撲協会は27日、2年ぶり開催となる大相撲春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)の新番付を発表。初場所で初優勝し、初の綱獲りに挑む大関・把瑠都(27=尾上部屋)が東の正位に就いた。把瑠都は大阪府内で会見し、全勝Vで夢をかなえることを宣言。6月には母国エストニアでエレナ夫人との挙式を計画しており、一気の横綱昇進を決め、故郷に錦を飾るつもりだ。

 過去の先輩も重圧に苦しんだ綱獲りを楽しんでいるかのようだった。涙の初優勝から1カ月。自信に満ちあふれた把瑠都の辞書に「重圧」という2文字は存在しない。会見中は、報道陣に向かってウインクするなど終始リラックス。「あんまり何も考えてない。できるだけ気楽に初日に向かっていきたい」とさらりと言い放った。初場所は千秋楽で白鵬に負けて14勝1敗に終わっただけに「初日から白星で最後までいきたい」。全勝優勝で番付の頂点まで駆け上がる決意を示した。

 春場所は6年前に十両で全勝優勝を果たし、2年前は大関昇進を決めた縁起のいい場所。名物のたこ焼きもお気に入りだが、大東市の宿舎内にある手作り露天風呂も安らぎの場となっている。地元の後援者が富山県から魚の飼育用に使っていた縦2メートル、横1メートルの水槽を取り寄せ、土俵裏の空き地に設置。今年は綱獲りの秘密兵器として若干の改良も加えられた。今後は過密取材などで神経過敏になりがちだが「気持ちいい~」と“湯ったり”気分で、大阪ライフを送っている。

 大関を支えるロシア出身のエレナ夫人とは3年前に婚姻届を提出したが、まだ結婚式を挙げていない。夫人は把瑠都の故郷エストニアで今年6月に挙げることを希望しており、その前に横綱昇進を果たしておきたいところ。「相撲内容も良くないといけない」「横綱って神様。土俵だけじゃなく外でも素晴らしくならないと」。改心した姿を見せる把瑠都の辞書にあるのは「本気」という2文字だけだ。

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