伊達 逆転勝ち!「錦織くんに負けないように」

[ 2012年2月5日 06:00 ]

シングルスでポロナ・ヘルツォグを破り、ガッツポーズのクルム伊達公子

 女子テニス国別対抗戦フェド杯ワールドグループ2部1回戦第1日

(2月4日 兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム))
 日本はスロベニアとシングルス2試合を行い、世界ランク78位のクルム伊達公子(41=エステティックTBC)が、同36位のポロナ・ヘルツォグに、2―6、6―4、6―2で逆転勝ち。森田あゆみ(21=キヤノン)はナストヤ・コラールを破った。5日にシングルス2試合とダブルス1試合を行うが、日本はあと1勝を挙げれば、ワールドグループ1部復帰がかかる4月のプレーオフへ進出する。

 勝利が決まると、クルム伊達は右手で小さくガッツポーズをつくった。2時間12分の熱戦を制し、世界ランクで格上の相手エースに逆転勝ち。「日本のNo・2の立場として、第1試合で戦う役割は果たせたと思う」と充実感をにじませた。

 コート上の気温は10度。足首まであるタイツと長袖のアンダーウエアを着込んだが、第1セットは動きが重く2―6で落とした。しかし体が温まった第2セットに戦略変更。ヘルツォグのバックに球を集めて多彩なフォアを封じた。4―4の第9ゲーム。相手のダブルフォールトでブレークして形勢逆転。第3セットは5ゲーム連続でものにするなど圧倒した。

 昨年ツアーを優先して代表を辞退したことで確執もあった村上監督とも抱き合って喜んだ。森田も順当勝ち。ワールドグループ1部で戦う重みを知るクルム伊達は「日本は強いチームでありたいし、そのチャンスをつかみたい」と力を込め「錦織くんに負けないように」と日本男子のエースへの対抗心も見せた。

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