遼“新恋人”黒パターで3パット撲滅&今季初Vだ

[ 2011年10月27日 06:00 ]

11番、グリーン上でラインを読む石川遼。後半9ホールは、シャフトが黒色のパターを使用した

 マイナビABCチャンピオンシップは27日、兵庫県加東市のABCゴルフ倶楽部で開幕。一般女性との交際を発表した石川遼(20=パナソニック)はライバルから祝福されるなか、パターのシャフトの色を変え、ヘッドを含めて黒色で統一することを明言。米賞金王のルーク・ドナルド(33=英国)を見習い、“新恋人”のパターで3パット撲滅を目指す。

 石川の熱愛報道に過剰に反応したのは、前年優勝の金庚泰だった。「カノジョはいた方がいいよ」と祝福する一方、気にかけているのが夫人や恋人を同伴して臨むのが慣例となっている「プレジデンツカップ」(11月17日~、オーストラリア・メルボルン)。石川は交際している一般女性を伴って参加する予定だが、日本から石川と2人だけ出場する金庚泰は同伴者が不在。「僕だけ1人になってしまう。遼も連れて行く相手がいないと思っていたのに…。1人は恥ずかしいですね」と、裏切られたと言わんばかりの表情を見せた。

 これまで「オンナには気を付けろ」と弟子にアドバイスを送ってきた尾崎将は今回の一件に「年齢として当たり前のこと」と温かい言葉を送った。ただし、最後は「余ったら1人ぐらい引き受ける」とジョークを飛ばした。

 周囲が騒がしくなる中、3年前にプロ初のツアー優勝を飾った大会に向け、石川は自ら発案した新パターの使用を明かした。「作ってもらいました。でも変わったのは見た目だけですよ。ヘッドは今までのものです」。シャフトの色をシルバーから黒に変え、グリップからヘッドまで黒で統一。ツアーでも、シャフトまで黒いものは珍しいという。

 あくまでも気分転換だが、今季は平均パットは1位とチャンスで決める確率が高い一方で「ケアレスミスが多い」と3パットの多さが悩みの種になっている。米ツアーで初の賞金王に輝いたL・ドナルドは今季449ホール連続で3パットなしという安定感を見せていた。「ルークは凄いですよね」と、米賞金王に倣って3パットの減少を課題に挙げる。

 この日は、練習用の中尺パターで体の動きを確かめつつ、「パットは上向き」と好感触をつかんだ。同い年の一般女性との交際が明らかになって迎える初めての大会。“新パートナー”とのコンビで、今季初Vを視野に入れた。

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