池田「日本代表」だ!日本勢で唯一の予選通過!

[ 2011年8月14日 06:00 ]

日本人唯一予選突破の池田勇太

USPGAツアー第93回全米プロ選手権第2日

(8月12日 米ジョージア州ジョンズクリーク、アトランタ・アスレチック・クラブ=7467ヤード、パー70)
 池田勇太(25=日清食品)が5人出場した日本勢で唯一の予選通過。3バーディー、1ボギーの68で回り、通算1オーバーの26位まで浮上した。

 今回も生き残ったのは池田だけだった。7月の全英オープンに続いて、日本勢5人のうち唯一の予選突破を果たし、池田は「ゴルフファンが朝起きてテレビをつけた時に、いきなり暗い顔じゃしょうがないからね。よかった、よかった」と胸をなで下ろした。

 78位から26位まで順位を上げたが、ゴルフの内容は決して楽なものではなかった。ティーショットが乱れ、初日は1ホールしか外さず92・9%だったフェアウエーキープ率は28・6%まで降下。それでも「我慢は毎日のこと」とメジャーの難しさと真っすぐに向き合ってパーを重ねていった。

 すると前半最後の18番で12メートルのパットが決まって初バーディー。先週からパットの不調を嘆いてきただけに、右手を振り上げて喜んだ。これで流れをつかむと、4番パー3でも6Iで3メートルにつけてバーディーを奪った。

 第2日は多くのホールでティーが前に出され、全体で約200ヤード距離が短くなった。4番も本来の219ヤードから183ヤードへと約30ヤード短縮されていた。おかげで池田のショットの精度が生きる展開にもなった。最終9番では6メートルのパットを沈めてバーディーフィニッシュ。2アンダーの68と文句のない1日となった。

 日本勢の代表として臨む決勝ラウンド。11月のゴルフW杯にも、辞退した石川に代わって日本代表として出場することを決めている。池田にとっては賞金王が今季の最大目標。シーズン終盤で貴重な1試合を欠場することになるが「オレが断って誰が代表になるのかを考えたら、自分が行った方が良いという結論になった」と日本のトッププロとしての自信と気概が決断の理由だった。

 今大会も状況は同じだ。まだ首位とは6打差。さらに上位を見据えながら「日本を代表して来てる。自分が頑張らなきゃいけない」と決勝ラウンドでの躍進を誓った。

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2011年8月14日のニュース