さくら8バーディーで65!4差3位浮上

[ 2011年8月14日 06:00 ]

<NEC軽井沢72 2日目>18番、バーディーパットを沈めギャラリーの声援に笑顔で応える横峯さくら

女子ゴルフツアーNEC軽井沢72第2日

(8月13日 長野県北佐久郡軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース=6603ヤード、パー72)
 横峯さくら(25=エプソン)が4連続を含む8バーディー、1ボギーの65で通算8アンダーとし、17位から3位に浮上した。ハーフターン時の長い“待ち時間”にも集中力を切らさず、スコアを伸ばした。福嶋晃子(38=NEC)が2日連続の66で通算12アンダーとし、2打差の首位をキープ。アン・ソンジュ(23=韓国)が66で2位につけ、最終日最終組は元賞金女王3人が激突する。
【第2R成績】

 最後の1パットが優勝争いに大きな意味を持たせた。18番は9メートルのフックラインを沈めるバーディー。距離が短く、バーディーが狙いやすい16番パー5で叩いたボギーを挽回するフィニッシュに、横峯の表情が明るくなった。

 「伸びてくれましたね。絶対届かないと思いましたけど」

 初日はショットが右へ行く場面が目立ち、スコアを伸ばしきれなかった。だが、この日は「まだ自信を持ちきれない部分がある」と言いながらも、09年女王の底力でチャンスを量産。5番パー4で20ヤードを沈めるチップインバーディーを決めて勢いに乗ると8番まで4連続バーディー。6番は50センチ、8番は1メートルにピタリと、鋭いショットを連発してみせた。

 今大会はハーフターンの時に30~40分の待ち時間が発生している。通常なら長くても20分程度だけに、この微妙な待ち時間によりインとアウトで流れが変わりやすい。横峯も「私もその一人」と、長い“ハーフタイム”の過ごし方に難しさを感じていた。それでも、軽食をとり、パット練習を約5分間行って…と試行錯誤しながらも緊張感を保ったまま後半に移行することに成功。「きょうは流れを切らすことなくできた」と、後半にも4バーディーを奪い、2日目のベストスコア65で17位から3位に浮上した。

 最終日は96、97年の女王・福嶋、昨年の女王アン・ソンジュと同組で回る。最終日最終組に女王経験者が3人そろうのは、データが残る03年以降では初めてのことだ。4打差を逆転すれば、今季2勝目で通算19勝。「運も味方に付いてくれれば。きょうぐらいの7アンダーで回れば優勝できるかな。分かりませんけど」。前週は扁桃(へんとう)腺が腫れて欠場したが、体調は回復している。ここまできたら女王対決に負けるわけにはいかない。

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2011年8月14日のニュース