7敗目で引退決意の魁皇「やれることはやった」

[ 2011年7月19日 19:41 ]

 大関魁皇が名古屋場所10日目の19日、大関琴欧洲に押し出されて7敗目を喫し、引退することになった。取組後の支度部屋では「体調が悪い中で、場所中にやれることはやってきた。やれることをしっかりやってきて、こうなったらしょうがない」と覚悟を決めたような表情だった。

 その場では進退について明言こそしなかったが「俺のことを含めて話し合わないといけない」と、師匠の友綱親方(元関脇魁輝)に相談する意思を示した。ちょうど同じころ、日本相撲協会の名古屋場所担当部長を務める友綱親方は「自分が携わった場所で、ここまで何とか来てくれた。いつでも覚悟はできている。本人が言えば、ご苦労さんと言ってやりたい」と穏やかな口調で弟子をねぎらう言葉を並べた。

 打ち出し後に名古屋市緑区の宿舎へ戻り、2人は話し合って結論を出した。「師匠から全部話します」と言葉少なだった魁皇に代わり、友綱親方が集まった報道陣に「引退と聞きました」と説明した。

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2011年7月19日のニュース