遼 4戦連続予選落ち「自分が信じられなくなる」

[ 2011年3月27日 06:00 ]

無念の表情でホールアウトする石川遼(撮影・青木芳治通信員)

USPGAツアーアーノルド・パーマー招待第2日

(3月25日 米フロリダ州オーランド ベイヒル・クラブ&ロッジ=7419ヤード、パー72)
 インスタートの石川遼(19=パナソニック)は18番パー4での8打の大叩きが響き、77と崩れて通算7オーバーの89位。予選カットのある米ツアーでは、昨年8月の全米プロから4戦連続予選落ちとなった。初日最下位の池田勇太(25=日清食品)はボギーなしの69で回ったものの、通算9オーバーの100位でこちらも予選落ち。両者とも不安を抱えたまま、来月7日開幕のマスターズ(ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)を迎える。

 インタビューを終えた石川は、練習場で他の選手が球を打つ姿を眺めていた。ぼう然とした姿に落胆ぶりが表れていた。

 「いい練習はしていると思うけど、ここまで結果が出ないと自分のやっていることがどんどん信じられなくなる」。分岐点は18番パー4。1打目を左へ曲げてOBにするとフェアウエーからの4打目はグリーン奥のバンカーで目玉に。左足下がりで下りの20ヤードのアプローチ。グリーンの向こう側は池。安全策をとって横のラフに出したが、6打目をミス。7オン1パットのダブルパーに「自分が何をしているか分からなくなった。ここまでやってきたことを台無しにしてしまった」と動揺。次の1番から3連続ボギーを叩いた。

 今季予選落ちのある3試合は全て決勝ラウンドに残れず、マッチプレーも1回戦敗退。それでもマスターズの開幕は間近に迫っている。「父も来るので徹底的に見てもらって、できる限り厳しい練習をしていくしかない」。残り1週間は父・勝美氏も合流。必死の思いで最後の調整に入る。

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2011年3月27日のニュース