再発防止委が提言「7勝7敗同士の対戦増やせ」

[ 2011年3月3日 06:00 ]

大相撲八百長問題

 八百長問題に関する再発防止委員会(仮称)の外部委員に選出された島村宜伸氏(日本プロスポーツ協会会長)が再発防止策として本場所の取組編成の改革を提案した。

 同氏は「このままでは、まじめにやっている人が報われない。できるだけ早く問題を解決しなくていけない」と早急な解決と改革実行を訴えた。その上で八百長を根絶するには終盤戦の取組編成を見直すべきとの考えを示した。特に同氏が問題視しているのは「7勝7敗の力士とカド番大関」の扱い。世間の疑惑を振り払う意味でも、7勝7敗の力士には、既に勝ち越している力士を当てるのではなく、相星同士で対戦させることを提案した。また取組がパターン化されている横綱、大関戦にも柔軟性を持たせる構想を明かした。カド番大関については、終盤戦で成績不振の大関、横綱との取組が想定される場合に、割を崩して下位でも好調な力士と対戦させる案を示した。

 9日には再発防止委員会の最初の会合が行われる。島村氏は「皆さんの意見もお借りしたい」と協会員に加え、報道関係者からも意見を求める意向を明かした。

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2011年3月3日のニュース