NZ地震被災4選手考慮 メンタルドクター配置

[ 2011年3月3日 06:00 ]

 世界陸上(8月28日開幕、韓国・大邱)代表選考会を兼ねた名古屋国際女子マラソン(13日)の記者発表が2日に行われ、ニュージーランド合宿中に地震にあった中村友梨香(24=天満屋)、野尻あずさ(28=第一生命)ら4選手が正式にエントリーした。

 日本陸連の木内敏夫・長距離ロード特別対策委員会委員長代行は、選手の精神面などを考慮し、大会には専門の精神科医を配置することを明言。不測の事態に備えることを約束した。

 同委員長代行は、出場予定選手ではないとしながら「帰国後も寮などで1人になると怖いと感じる選手もいると聞いている」と選手の精神面に深い傷痕が残っている現状を説明。さらに、主催者側はメディアに対し、選手、指導者に対する地震に関する質問を控えるよう要望。万全のサポート態勢を敷く方針だ。

 合宿を切り上げ、25日に帰国した選手たちは、現在、国内で練習を再開。08年に名古屋を制した中村も、拠点の岡山でチーム練習に合流しており、予定のメニューをこなしているという。

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2011年3月3日のニュース