丸ちゃん Vならず7位も「ビッグなお年玉」

[ 2011年1月18日 06:00 ]

第3ラウンド、バーディーパットを決め、笑顔を見せる丸山茂樹

USPGAツアーソニー・オープン最終日

(1月16日 米ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC(7044ヤード、パー70))
 第3ラウンドと最終ラウンドをこなす過酷な1日で、ベテランの丸ちゃんが奮闘した。首位から出た丸山茂樹(41=セガサミーホールディングス)は第3ラウンドを3バーディー、3ボギーの70。最終ラウンドを3バーディー、2ボギーの69と粘り、通算11アンダー、269で7位に入った。マーク・ウィルソン(36=米国)が通算16アンダーの264で2年ぶり3勝目を挙げた。

 36ホールの長丁場。8年ぶりの優勝には届かなかったが、41歳のベテランは最後まで最終組にふさわしい粘りのゴルフを貫いた。最終ラウンドを69で回って7位フィニッシュ。09年のAT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマ(10位)以来、2年ぶりの米ツアートップ10に「優勝は意識したけど、やはり米ツアーは甘くない。その中で耐えた自分に自信を持った。最終日最終組で回れたのは想定外。ビッグなお年玉」と充実感を漂わせた。

 首位でスタートした第3ラウンドはショットが乱れた上、「ほとんど奥に切ってあって距離が長かった」と難しいピンの位置にも苦しんだ。だが、巧みなショートゲームでイーブンで回ると、最終ラウンドも我慢のゴルフを続けた。「36ホールプレーして、さすがに最後の方はパワーのなさを感じた。でも、十何年もプレーさせてもらっているワイアラエCCだからこそ、もった」。13年連続出場している大会への感謝の気持ちも体を突き動かす要因となった。

 昨年は1勝もできずに不本意な1年を送った。今年は「プロ20周年。優勝につがるゴルフを」と心に期すものがあった。他の日本勢は決勝ラウンドに進めない中、新年初戦で上々のスタート。この日のトップ10入りで2週間後のファーマーズ・インシュランス・オープンの出場権も獲得した。何より「まだまだやれる」と戦える手応えをつかんだことが、41歳にとっての最高の「お年玉」だった。

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2011年1月18日のニュース