錦織 2度目の全豪オープンでうれしい初勝利

[ 2011年1月18日 06:00 ]

全豪テニス男子シングルス1回戦でプレーする錦織圭

全豪オープン第1日

(オーストラリア・メルボルンパーク)
 4大大会の今季初戦が開幕し、男子シングルス1回戦で、世界ランキング82位の錦織圭(21)が同58位のファビオ・フォニーニ(23)に6―1、6―4、6―7、6―4で勝ち、全豪初勝利を挙げた。女子で4大大会のシングルス初出場の波形純理(28)はレベッカ・マリーノ(20)に2―6、6―4、3―6で敗れた。(メルボルン・山口奈緒美通信員)

 2年ぶり2度目の全豪オープンでうれしい初勝利。錦織は「全豪だけいい結果が出ていなかったし、全豪1勝は目標だった。強い相手に勝ててうれしい」と笑顔を見せた。

 20度前後の快適な気温の中、「珍しく立ち上がりが良かった」と2セットを連取した。しぶとさに定評があるフォニーニに第3セット4―1から逆転されたが、最後まで冷静さをキープ。ドロップショットを多用して揺さぶり、じわじわとダメージを与え、第4セットを6―4で奪った。

 昨年末からアガシやロディックらを世界1位に導いたギルバート・コーチに師事する。同氏は大会中はテレビ解説者を務めるためコートサイドからのサポートはなかったが、もう1人のコーチのボティーニ氏は「僕らは1つのチーム。連携はとれているし役割分担も問題ない」と胸を張る。1週間前に見舞われた腹痛も今は心配ないという。

 昨季は右肘手術からの復調に時間を要したが、今季はシーズン開幕から戦える状態にある。2回戦の相手も格上36位のメイヤー。「ブランクという言い訳はもう通用しない」ときりりと頬を引き締めた。

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2011年1月18日のニュース