橋本会長 佳菜子の海外遠征全面アシスト

[ 2010年12月14日 06:00 ]

織田(左)と村上が、直筆の飾りを持って笑顔を見せる

 フィギュアスケートのGPファイナルで銅メダルを獲得した村上佳菜子(16=中京大中京高)が13日、中国・北京から帰国し、都内で世界選手権(来年3月21~27日、東京・国立代々木競技場)の開催概要発表会見に参加した。日本スケート連盟の橋本聖子会長(46)は出場が有力となっている世界選手権でのメダル獲得へ向け、海外遠征などの全面バックアップを約束した。

 新ヒロインへの期待の大きさの表れだった。会見に同席した橋本会長は「(優勝も)いけたかなとも思ったけれど、3位は立派」と絶賛。今後については「彼女が思い切って取り組める態勢を整えてあげたい」と全面支援を約束した。

 GPファイナル日本人最上位の3位で最有力となった世界選手権の代表は、全日本選手権(24~26日、長野)で最終決定となる。今季の村上はGPシリーズ期間中も西日本選手権や愛知県競技会などのローカル大会に出場して調整してきたが、全日本選手権から来年3月の世界選手権まで約3カ月間日程が空くのが大きな問題だ。先輩の浅田はその期間に四大陸選手権に出て調整することもあった。今季は冬季アジア大会(1月30日~2月6日、カザフスタン)、四大陸選手権(2月15~20日、台湾)などがある。橋本会長は「今はどんどん経験を蓄積していってほしい。選手やコーチ、(強化の)現場の声を聞きたい」とし、村上サイドの希望を聞いた上で海外遠征をアシストする意向だ。

 村上はこの日、浅田や安藤らの先輩を押しのけて女子選手の“代表”として会見に出席。「今ここに座っているのが夢みたい」と言って笑顔を見せた。来週には全日本選手権が始まる。「今回はノーミスで行く気満々だったのに、フリーで(3回転フリップが1回転になる)失敗をして悔しかった。次こそノーミスを達成して、世界選手権に行けたら行きたい」。完璧な演技が実現できれば、代表切符獲得どころか強豪が出そろう世界選手権の表彰台も視界に入ってくる。

続きを表示

2010年12月14日のニュース