新たな名言?「われいまだ白鵬たりえず」

[ 2010年12月1日 06:00 ]

63連勝を記念した黒ヂョカを贈られる白鵬

 大相撲の九州場所で5場所連続17度目の優勝を飾った横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が新たな名言?をつくった。

 30日、観光大使を務める鹿児島県霧島市で前田終止(しゅうじ)市長を訪問。連勝が63で止まった現在の心境について「われいまだ白鵬たりえず」と明かした。

 「知人に言われた言葉」と前置きした上での発言だったが、モチーフとしているのは尊敬する双葉山が69連勝で止まった際に残した「われいまだ木鶏たりえず」という名言。双葉山は、どんな時でも無心に戦う天下無敵の鶏「木鶏」を引き合いに出したが、白鵬は「理想の自分」を追い求める意思をその言葉に込めた。「途中から勝ちにいってスキができた」と振り返った稀勢の里戦の敗北を糧に「また69連勝を目指したい」と誓った。

 ≪63連勝記念の黒ヂョカ贈られる≫白鵬は30日、霧島市役所を含め、鹿児島県内6カ所を訪問。姶良市で300年以上の伝統を持つ龍門司焼企業組合を訪れた際には、川原史郎理事長から63連勝を記念してつくられた“黒ヂョカ”と呼ばれる陶器を贈呈された。鹿児島訪問は6年連続で、白鵬鹿児島県後援会の峯山伸次郎会長は「来年の名古屋場所後には会員50人ほどでモンゴルに訪問しようと考えている」と新たなプランを打ち明けた。

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2010年12月1日のニュース