福島千里ロンドンは1種目に絞る?「もう1ランク上へ」

[ 2010年11月30日 06:00 ]

会見でアジア大会の金メダルを手に笑顔を見せる福島千里

 広州アジア大会の陸上女子短距離で2冠を獲得した福島千里(22=北海道ハイテクAC)が、最終目標となる12年ロンドン五輪では個人種目を1つに絞る可能性が出てきた。

 29日、活動拠点の北海道に戻った中村宏之監督が「来季は海外を中心に活動して(100、200メートルの)どちらが世界に通用するか、見極める年になる」と示唆。来年の世界選手権(8月27日開幕、韓国)で2種目に出場させた上で最終判断をすることになる。
 アジア大会での日本女子初の2冠を達成も、ともに自己ベストからはほど遠いタイムに終わった。この日、都内で行われた日本陸上競技連盟の金メダリスト会見に出席した福島本人も「最後は体力を消耗した状態で走った」と体力アップの課題を口にした。そこで浮上してきたのが1種目に絞るプランだ。
 「世界大会ではもう1ランク上に行かないと勝負できない。自己記録を更新するのは目標だけど(目標とする)大会で戦えないと意味がない」と福島。今後は自らの適性も含めて慎重に検討することになる。
 ≪陸上金メダリスト勢ぞろい≫この日の陸上金メダリスト会見には男子の村上、女子の海老原とやり投げコンビも出席。日本選手団主将を務め、自己ベスト更新で金メダルを獲得した村上は「来年以降につながる大会だった」と感慨深げ。来季も海外遠征を積極的に行う考えを明らかにし「今は(やり投げに)いい選手が続々できて、最高の状態。できれば世界選手権、五輪と複数選手で戦いたい」と第一人者らしさを口にした。

続きを表示

2010年11月30日のニュース