63連勝・白鵬を横審が顕彰「心技体が充実」

[ 2010年11月30日 06:00 ]

5連覇を達成した白鵬はカメラマンに向かってポーズをとる

 場所後恒例の横綱審議委員会(横審)が29日、東京・両国国技館で行われ、双葉山に次ぐ戦後2位の63連勝をマークした横綱・白鵬(25=宮城野部屋)を顕彰することを満場一致で決めた。

 横審の顕彰は大鵬、北の湖、千代の富士に次いで4人目。早ければ来年初場所(1月9日初日、両国国技館)初日の土俵上で表彰される。
 白鵬は九州場所2日目に稀勢の里に敗れ、連勝がストップ。一時は顕彰が白紙となったが、その後、立て直して優勝したことも評価された。鶴田委員長は「63連勝は普通ではできないし、負けてからも連敗せずに綱の責任を果たした。心、技、体と充実していた」と説明。贈呈する記念品は、東京芸大学長の宮田亮平委員に創作を一任した。
 九州場所で5連覇を飾った白鵬は福岡市内のホテルで会見し「(連勝が止まって)休場を考えた。心と体が一つにならないんじゃないかと思った」と苦しかった胸の内を吐露。来年の目標を聞かれると「貴乃花関(本紙評論家)の22回じゃないかな」と史上5位の優勝回数を挙げた。また横審の顕彰については「光栄です」と話した。

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2010年11月30日のニュース