錦織 第3シードに敗戦も復活に手応え

[ 2010年5月29日 06:00 ]

男子シングルス2回戦で、厳しい表情で汗をぬぐう錦織圭

 全仏オープンテニス第6日は28日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス2回戦で、右ひじ手術から復活した錦織圭(20=ソニー)は第3シードのノバク・ジョコビッチ(23=セルビア)にストレート負け。シングルスの日本勢は全滅した。2年ぶりの優勝を狙う第2シード、ラファエル・ナダル(23)は順当勝ち。女子シングルス2回戦では第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(28=米国)、第22シードのジュスティーヌ・エナン(27=ベルギー)がストレート勝ちした。

 錦織のショットは世界3位に引けをとらなかった。ジョコビッチは08年の全豪オープン優勝者。「どれだけ食らいつけるか、自分を試す意味でも楽しみ」。勝ち残っている男子の中で最年少の挑戦は見応えがあった。
 第2セット中盤以降は接戦で、第3セットは攻勢だった。しかし、第8ゲームで4つのブレークポイントをものにできなかったのが痛かった。「もうちょっと振り回せたら良かったけど、まだ自信がないのもあって…」と悔やんだ。
 トップに食い込む力の片りんは見せたが、1年間のブランクは簡単には埋まらない。右ひじの状態も気になるが「ひじはもう心配していない。ツアーで戦っていける自信が出てきた。ウィンブルドンは予選出場となれば本戦に上がれるように頑張りたい」と話した。その手応えを原動力に芝のコートへと舞台を移す。

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2010年5月29日のニュース