1年生・時松 ノーボギー65でVに貢献

[ 2009年8月6日 06:00 ]

高校男子団体の部を制した沖学園のベストスコアを叩き出した時松源蔵

 スポニチ主催文部科学大臣旗争奪平成21年度全国高等学校ゴルフ選手権第30回団体の部&全国中学ゴルフ選手権第17回男子団体の部、第2回女子団体の部最終日は5日、高校男子が群馬県安中市のレーサムゴルフ&スパリゾート(7021ヤード、パー72)中学男子がローズベイカントリークラブ(6573ヤード、パー72)高校女子・中学女子が同(6273ヤード、パー72)で行われ、高校男子は首位スタートの沖学園(福岡)が1年生・時松源蔵の活躍などでスコアを通算10アンダーと伸ばし、6年ぶり3度目の優勝を飾った。同女子は東北(宮城)が沖縄尚学(沖縄)の追い上げを振り切り、2年ぶり6度目の優勝。中学男子は日章学園(宮崎)が沖学園の10連覇を阻止して初の戴冠。同女子は沖学園が連覇を達成した。

 春の全国中学選手権5位だった沖学園の大物ルーキー、時松が大きな仕事をやってのけた。1番でバーディー発進し前半を33で折り返すと、後半も4つのバーディーを奪う猛攻。自己ベストとなるボギーなしの65をマークし、1年生ながらチームをけん引。3人合計通算10アンダーの好スコアにつなげた。

 1打差2位でスタートした鹿島学園を振り切って6年ぶり3度目の優勝。時松は「団体戦なんで最低でもアンダー。60台で回って貢献したかった」と話し、福岡を出発した先月29日に受けたメンタルトレ効果で「腐らずできた」ことが勝因だったことを強調した。

 このメンタルトレは企業向けのもので、講師は人が口から“吐く”言葉には文字通りプラスとマイナスの2種類があると説明。そしてマイナスの言葉を口にしなくなった時に“叶”という字になり、夢をかなえることにも通じると説いた。この教えを実践しラウンド中、「常に大丈夫、できる」と唱え続けたことが戴冠につながった。

 <高校女子・東北 高島が救った!2年ぶりV>東北が2年ぶりに女王の座を奪回した。前日68を出した青木元美主将(3年)が77と崩れたが、この日は高島早百合(2年)が自己ベストの70をマークし奮闘。「きょうは自分が頑張らなくちゃいけないと思っていた」と会心の笑みを浮かべた。川崎菊人監督は「これで緑の甲子園を制した。あとは“甲子園”でも頑張ってもらいたい」と話し、宮城代表として同校野球部を夏の甲子園へ導いた教え子の我妻監督にエールを送っていた。

 <中学男子・日章学園 逃げ切り初V>日章学園がリードを守り切り、10連覇を狙う2位スタートの沖学園を抑えて初優勝した。前日70で回った香妻(こうづま)陣一朗主将(3年)がこの日は唯一の60台となる69をマークして通算1アンダー。参加校中唯一のアンダーパーでの完勝に「7打差の貯金があったので首位という緊張もなく、みんな普段通りプレーできたのが良かった」と満足そうな表情を浮かべた。

 <中学女子・沖学園 大輪がV2に貢献>沖学園の大輪美優(2年)が2日連続で74をマークし、チームの連覇に大きく貢献した。10番スタートの前半はバーディー発進と幸先良く36で折り返したものの、後半に我慢しきれず2ボギー。アンダーパーでは回れなかったが「多少苦しかったけど、自分的にはいい気分でプレーできた」と満足げ。大川勝宏監督は「これで(昨年)優勝したのが実力だということを証明できた。もう今から3連覇に向けてスタートです」と鼻息が荒かった。

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2009年8月6日のニュース