遼くん冷静“小樽の洗礼はこれから”

[ 2009年7月30日 19:27 ]

15番でティーショットを放つ石川遼

 【サン・クロレラ・クラシック第1日】石川遼の独り舞台だった。初日の首位発進は昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来2度目。自己のツアーベストスコアに並ぶ65に「ものすごく運がよかった。トータルでこれ以上ない会心のゴルフ」と自画自賛した。唯一のピンチも石川らしい積極プレーで切り抜けた。8番のパー4。第2打はボールとピンの間に大木があったが、石川は「木の中にすき間があった」と枝の間からのぞく青空に向け、ピッチングウエッジで打ち込んだ。「距離感を間違った」とグリーンを約20ヤードもオーバー。アプローチもグリーンに届かなかったが、第4打でラフからチップインパーを決め、勝負強さを見せつけた。

 直後の9番(パー5)では、ピンまで3メートルに2オン。イーグルパットを落ち着いて沈め、ギャラリーの期待に応えた。日本ツアー機構によると、ボギーなしはアマチュア時代を含め、国内ツアー134ラウンド目にして初となった。
 7535ヤードと、国内屈指の長いコースをねじ伏せた。それでも昨年の第3ラウンドではプロ転向後ワーストの82をたたいただけに「まだ小樽の洗礼を浴びていない。きょうのスコアは一度リセットする」と油断はなかった。

続きを表示

2009年7月30日のニュース