遼くん “賭け”不発も37位予選通過

[ 2009年6月6日 06:00 ]

18番で、バーディーパットを決めた石川遼はスコアを1オーバーにあげ気合のガッツポーズ

 【UBS日本ツアー選手権】ギャンブルの結果は凶と出たが、カットラインはくぐり抜けた。石川は「緊張したけど今はホッとしています」と笑顔を見せた。イーブンパーで迎えた17番パー4でティーショットはラフの深い左斜面へ。ピンまで190ヤード、池越えの2打目でグリーンを狙うには目の前の木が邪魔になるため、フェアウエーに出す安全策ではなく木の間を狙った。先週の試合では林の中からスーパーイーグルを奪ったが「その時よりもクラブは長いし、ライも難しかった」。4Iでの無謀とも思える「ギャンブルショット」は木に当たって池に落ち、ダブルボギーで2オーバーに後退した。

 ところが、転んだだけで終わらないのが石川の持ち味だ。18番のティーショットでは携帯カメラのシャッター音にスイングを中断。冷静に仕切り直してティーショットを放ち、10メートルのロングパットも沈めてバーディーで締めくくった。これまでツアーでは同一大会2年連続の予選落ちはなく、今大会も昨年の“雪辱”を果たした。「きょうもショットは合格点。あしたは必ずアンダーパーでプレーしたい」と決勝ラウンドへ気を引き締めた。

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2009年6月6日のニュース