コービー40点!レイカーズ先勝

[ 2009年6月6日 06:00 ]

ファイナル自身最多となる40得点を挙げたコービー・ブライアント

 63回目を迎えたNBAファイナルが4日にロサンゼルスで開幕。15回目の優勝を目指すレイカーズが100―75でマジックを下して先勝した。コービー・ブライアント(30)はファイナル自身最多となる40得点。14年ぶり2度目の出場となったマ軍はセンターのドワイト・ハワード(23)が不発で、フィールドゴール(FG)の成功数はプレーオフ自己最少の1本に終わった。

 自らをブラックマンバ(毒蛇)と名乗るようになったブライアントが、東地区を制したマジックに牙をむいた。従来のトライアングル・オフェンスを多用せず、シンプルなピック&ロールで相手のマークをかわしてシュートを連発。第3Qには18得点をマークして一気にリードを広げた。

 「相手はすぐに力を取り戻す。彼らはそうやって強豪を倒してきた。だから冷静になるべきだ」。試合中は鬼のような形相だったが、試合後はクール。笑顔を意識的に抑え込む姿に意志の強さと、どう猛な闘争心が見え隠れしていた。

 経済誌フォーブスが選ぶ世界のセレブでは10位。ゴルフのタイガー・ウッズ(5位)に次いでスポーツ界では2番目に影響力を持つ男と“認定”されている。年収はスポンサー契約を含めて4500万ドル(約44億円)に達し、ブラックマンバはスイスの新進腕時計ブランド「ヌベオ」で商品化された。

 残された使命はファイナルで勝つこと。シャキール・オニール(現サンズ)とともに3連覇(00~02年)を達成しているが、怪物センターが移籍してからは頂点に立っていない。昨年もセルティクスに2勝4敗で苦杯。「優勝トロフィーが死ぬほど欲しい」。“脱オニール”でのタイトル奪取に向け、危険な毒蛇が攻撃態勢に入った。

 <マジック 徹底マークにハワード不発>肩を故障していたガードのネルソンが4カ月ぶりに復帰したが、大黒柱のハワードがレ軍の徹底した“妨害工作”に立ち往生。12得点中10得点はフリースローによるもので、いつもの豪快なダンクは影を潜めた。ゴール下では終始2、3人に囲まれて行き場を失い、地区決勝までチームを支えたルイス、ターコルーらのシュートも不調。「こんな状態は見たことがない。もっと必死にやらないと駄目だ」と表情をこわばらせた。

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2009年6月6日のニュース