石川よ見たか!ジャンボ&青木が奮闘

[ 2009年4月24日 06:00 ]

<つるやオープン 初日>尾崎将司は10番スタート前、杉原輝雄(左)と談笑する

 今季国内ツアー2戦目でベテラン勢が存在感をアピールした。男子ゴルフツアーのつるやオープン第1日は23日、兵庫県川西市 山の原ゴルフクラブ山の原コース(6770ヤード、パー71)で行われ、62歳の尾崎将司(マックス・インターナショナル)は6バーディー、5ボギーの通算1アンダー、70で回って22位発進。66歳の青木功(フリー)も1オーバーの43位と粘り、2オーバーの62位と出遅れた石川遼(17=パナソニック)を順位で上回った。上田諭尉(35=フリー)が8アンダーで単独首位に立った。

 ジャンボが復調の気配を漂わせた。開幕戦の東建ホームメイトでは「まだ試合慣れしていない」と1打及ばず予選落ちした尾崎将だったが、インスタートから6バーディーを奪取。ボギーも5つと出入りの激しいゴルフながらアンダーパーの70をマークし、22位と上々のスタートを切った。
 8、9番の連続ボギーで最後にスコアは落としたが、一時は3アンダーまで伸ばす快進撃。「8番のボギーが余計だ。残り80ヤードでアゲンストだったから、PSで合わせて打ったのに左ラフ。まだこの手に細かいフィーリングがないんだ」。右手をバシバシと叩いたが、真っ赤なウエア姿が若々しい。「8番がなければ4アンダーでリーダーボードに乗るところだったのに」と軽口を叩くほどで、オフに再手術をした腰もゴルフにも、手応えを感じている様子をうかがわせた。
 今大会初出場の青木も健闘した。2アンダーで折り返した後半にボギー3つを叩き、結局は1オーバーの43位。それでも「最後(8、9番)のボギー、ボギーは痛かったけれど、ゴルフそのものは悪くない」と納得の表情だった。前週優勝の小田、選手会長の宮本とのラウンドが楽しかったようで「オレの半分(の年)もいっていない人とやるのは疲れるけれど、テンポは良かった。あすもう1回がんばりたいね」と対抗心ものぞかせた。
 現在、日本ゴルフツアー機構(JGTO)内では若手に出場機会を与えようと、永久シード権による出場資格見直しの声が挙がっている。それに反発するかのように、石川の順位を上回ってみせた永久シード選手2人。石川、片山、丸山が出場とあって、会場には昨年初日の2202人の2倍以上となる4506人のギャラリーが集まったが、存在感たっぷりのベテランたちに送られる拍手もまた、大きかった。

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2009年4月24日のニュース