北の湖前理事長が強調「相撲界に八百長ない」

[ 2008年10月16日 13:49 ]

八百長疑惑記事をめぐる裁判で、証言するため東京地裁に向かう北の湖前理事長

 日本相撲協会と北の湖前理事長が、講談社などを相手に起こした八百長疑惑記事をめぐる名誉棄損訴訟の口頭弁論は、16日午後も東京地裁(浜秀樹裁判長)であり、原告として出廷した前理事長が「相撲界に八百長はない」と強調した。

 週刊現代の記事で疑惑が指摘されたのは、1975年春場所千秋楽で、横綱だった前理事長が、当時大関貴ノ花の故・先代二子山親方に敗れた優勝決定戦。さらに元小結板井圭介氏が、この日午前中の証人尋問で「84年の取組の際、自ら50万円で八百長を持ち掛けた」と答えたが、いずれについても「全くうそです」と否定した。
 被告で執筆者のノンフィクションライター武田頼政氏は「先代二子山親方の元夫人藤田憲子さんから、問題の優勝決定戦の祝勝会後、八百長の金として『400万円用意してくれ』と親方の指示があった、と聞いた」と証言したが、北の湖前理事長は「金をもらったことはない」と断言した。

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2008年10月16日のニュース