八百長!大麻!サク裂“若ノ鵬爆弾!”

[ 2008年9月30日 06:00 ]

衝撃の発言…元幕内・若ノ鵬

 大麻取締法違反で逮捕され、日本相撲協会を解雇された元幕内・若ノ鵬(20=本名・ガグロエフ・ソスラン)が29日に都内で会見を開き、八百長報道で協会と係争中の週刊現代側の証人になる意向を明らかにした。会見では現役時代に八百長を強要され、金銭を渡されたと発言。大麻問題では他にも吸った力士や親方がいるとぶちまけた。元若ノ鵬は角界復帰を希望して解雇の無効と地位保全を求め東京地裁に提訴していたが、今回の行動が訴訟に影響を及ぼすのは必至だ。

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 午前11時から行われた会見には報道陣約100人とテレビカメラ25台が集まった。元若ノ鵬は通訳を通じ、復帰を求めている“元職場”をおとしめる発言を繰り返した。
 「16歳で日本に来て、やっと幕内に上がれたと思ったら、いきなりアンフェアな取組を強いられ、お金を渡されました。それを断ったりすると“かわいがり”をするぞと言われました」。昨年11月の九州場所で新入幕を果たして以降、他の力士から八百長を強要され、その結果、報酬を受け取ったと“告発”した。
 矛先は元師匠の間垣親方(元横綱・2代目若乃花)らにも向けられた。「親方たちも知っていたにもかかわらず、相手に注意すらしてくれませんでした。親方たちも現役時代にアンフェアな取組をしてきたからです」。さらに、角界の大麻汚染の広がりを指摘するように「吸っていないと言っている露鵬、白露山を解雇したにもかかわらず、本当に大麻を吸っている力士や親方には何の処分を下さないのはどういうことなのか」と主張した。
 会見は、東京地裁に解雇処分の撤回と元若ノ鵬の地位保全を求めていた宮田眞弁護士には寝耳に水の出来事だった。「何のつもりでこんなことをやったのか。私が配慮していたことが全部つぶされてしまった」と怒りを隠せない様子。宮田弁護士によれば、既に仮処分申請も済ませ、手順を踏んで復帰を求めていく方針だったという。しかし、会見を知ったのは前夜。本人に連絡がついたのは会見の直前だった。「会見を開くなら私は引くぞ」と言うと、元若ノ鵬は黙り「もうやめられない」と言ったという。今後について宮田弁護士は「どうするか会って検討する」と話すにとどめたが、関係者は「(元若ノ鵬は)お金に困っていたからなあ。前夜はホテルに缶詰めになっていたようだ」と話した。
 この日の会見は、八百長報道で協会と係争中の週刊現代の仕切りで行われた。元若ノ鵬は八百長の回数や報酬額などの質問には一切答えず「裁判で話します。きょうはこれ以上話せない。週刊現代のために」と繰り返した。関係者によれば、元若ノ鵬が八百長に関与した2人の力士名を具体的に挙げたDVDを作製し、協会に送りつけているとの情報もある。週刊現代側は八百長報道問題で朝青龍が出廷する10月3日の裁判で、元若ノ鵬を証人申請する予定。角界を揺るがせた大麻問題は思わぬ事態を迎えた。

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2008年9月30日のニュース