遼くんホストの重圧…ふがいない122位発進

[ 2008年9月26日 06:00 ]

「遼クン親衛隊」らギャラリーが見守る中、林から16番2打を放つ石川

 男子ゴルフツアーのパナソニック・オープン第1日が25日、大阪府茨木市 茨木カンツリー倶楽部西コース(7040ヤード、パー70)で行われ、ホストプロの石川遼(17=パナソニック)が6オーバーの122位と大きく出遅れた。今週から着手したスイング改造が裏目に出て、3連続を含む7ボギー、1バーディーの76。17歳になってから2週連続予選落ちのピンチとなった。横尾要(36=EH)が8バーディー、ボギーなしの62で単独首位に立った。

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 声援に応えることもできず、石川は下を向いたままクラブハウスに戻った。「初めに距離感が合わないショットが続いて自信が持てなくなった。2週続けてこういうゴルフをしている自分に腹が立つ」。初日6オーバーは、5月のマンシングウェアオープンKSBカップに並ぶ今季ワースト。所属のパナソニックカラーの青いパンツを着用して気合を入れたものの、122位と空回りした。
 インスタートの10番こそパーだったが、11番パー4でティーショットを左に曲げてボギー。15番は左バンカー、16番は松林に打ち込み、17番は3パットと前半だけで5つスコアを落とした。ティーショットが安定しない上に、アイアンの距離感も合わずパーオン率は107位、平均パット数も120位。6番のバーディーでバンザイしたのが唯一の見せ場だった。
 今週からレベルアップを狙い、体重移動を意識したスイングに変えた。ただ、練習時間があまりにも少なかった。「フォローで理想的なフィニッシュができていない。左に球が曲がるのは思いっきり振れていない証拠」。大会直前の急なスイング改造は裏目と出た。
 所属先が冠スポンサーとなった新設大会。18番グリーン後方には2000人以上を収容できる特大の観客席が設置され、練習ラウンドではカプルス、この日はカブレラと同組となった。「プレッシャーはない」と言いながらも、ホストプロの重圧は確実に17歳にのしかかっていた。「多くの方々の期待を裏切って、申し訳ない気持ちでいっぱい」と石川。「あしたは思い切り振るしかない。何が何でも持っている力は全部出す」。乗り越えられる壁と信じて、2日目のティーグラウンドに立つ。

 ≪カブレラ 飛ばし屋の本領発揮≫石川と同組で回った昨年の全米オープン覇者カブレラは27位。大勢のギャラリーや報道陣に神経質そうな表情を見せたが、中盤から盛り返し2アンダーでまとめた。ティーショットの飛距離はほとんどが石川を上回るなど、飛ばし屋の本領を発揮。石川については「成長するためにたくさんの試合経験を積む必要がある。才能はあるので頑張ったらいい選手になる」とエールを送った。

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2008年9月26日のニュース