全豪OP女子単は東欧圏選手が独占

[ 2008年1月24日 06:00 ]

 テニスの全豪オープン第10日の女子シングルス準々決勝では第4シードのアナ・イワノビッチ(20)が第8シードのビーナス・ウィリアムズ(27)をストレートで下し、初の準決勝進出を果たした。ダニエラ・ハンチュコバ(24)は四大大会初の準決勝進出。4強は東欧圏の選手が独占し、準決勝はイワノビッチ―ハンチュコバ、マリア・シャラポワ(20)―エレナ・ヤンコビッチ(22)の組み合わせとなった。(メルボルン・山口奈緒美通信員)

 ≪ビーナスに完勝≫イワノビッチの四大大会準決勝進出は3度目。だが、今回は特別な思いだった。過去4戦全敗、1セットも奪ったことがなかった元女王ビーナスに完勝。第1セットはタイブレークをものにし、第2セットに入ってからも、オフに本格的に導入したウェートトレの効果か、攻めの姿勢が崩れなかった。4強は東欧選手が独占。「東欧の人は、成功への固い意志がある」と説明した20歳は、昨年の全仏以来の決勝進出を狙う。

 ≪ビーナスまさかのミス≫女子最速サーブの持ち主ビーナスが5度もブレークを許し、大事な場面で考えられないミスまで出た。「誰かタイムマシンを持っているなら教えてよ」とジョークを飛ばしたが、言葉にも力はなかった。左太腿にはテーピングが施されていたが、言い訳はなし。最後は「いいショットをたくさん打っていたし、彼女のテニスを称えないといけない」と相手に敬意を表していた。
 

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2008年1月24日のニュース