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柏書房 15歳の著者への誹謗中傷めぐり声明「人格否定や差別的言説に明確に反対の立場を表明」

[ 2026年5月15日 16:53 ]

柏書房の公式サイトから

 柏書房は15日、公式サイトを更新。同社刊行の「こちら日本中学生新聞」の著者・川中だいじさん(15)に対し、誹謗中傷が寄せられているとして注意喚起した。

 川中さんは、2023年に日本中学生新聞を創刊し、政治や社会問題の取材を重ねる現役中学生記者。

 柏書房は現在、川中さんに対する誹謗中傷が寄せられているとし、「現在、SNSや動画配信等において、同書の著者である川中だいじ氏に対して、人格や尊厳を傷つける発言・投稿が継続的に確認されていることを、出版社として深刻に受け止めています。私たちはまず、未成年者であっても、一人の人格と権利を持つ存在であるという、ごく基本的な原則をあらためて確認します」と強調。

 続けて「日本国憲法第14条は、「すべて国民は、法の下に平等」であり、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地」によって差別されないと定めています。また、日本も批准している国連の「子どもの権利条約」は、子どもを保護の対象としてだけではなく、「意見を表明する権利」を持つ主体として位置づけています。同条約第12条では、子どもが自己に影響を及ぼすすべての事柄について自由に意見を表明する権利が保障され、その意見は年齢や成熟度に応じて尊重されるべきであるとされています」とし、「しかし現在広がっている川中氏に対する言説の中には、以下のような個人の尊厳を著しく傷つける内容が多数含まれています」と指摘した。

 具体例として「家庭環境や親子関係、学校生活について、根拠なく断定的に語るもの」「『病気』『頭がおかしい』など、異常な存在であるかのように扱うもの」「容姿や表情を嘲笑するもの」「特定の思想や政治的立場と短絡的に結びつけ、個人の考えや人格を決めつけるもの」「性的搾取や犯罪的事例と並置して論じるもの」「国籍や出自に関する差別的な言及を含むもの」を挙げ、「私たちは、未成年者であることが、その人格や尊厳、権利を否定する理由となるべきではないと考えます。未成年者には、年齢に応じた保護や配慮が必要です。しかしそれを理由に、あたかも本人を心配するかのような体裁をとりながら個人を侮辱したり、人格そのものを否定したりすることは、正当化されるものではありません」と断じた。

 「とりわけ、『利用されている』『洗脳されている』『虐待されている』などと、第三者が家庭環境や親子関係について断定的に語ることや、未成年者を性的搾取や犯罪的事例と並置して論じること、あるいは『異常』『病気』などの言葉で人格を貶める表現は、本人や家族に大きな精神的負担を与え、尊厳を著しく傷つけるだけでなく、誹謗中傷や差別的言説を助長しかねません」と警告し、「子どもの人権を軽視するこうした言説は、川中氏個人に対する問題にとどまらず、子どもたちが主体性をもって社会について考え、発言し、行動することそのものを萎縮させかねず、看過することはできません。小社は、こうした人格否定や差別的言説に対し、出版社として明確に反対の立場を表明します」と強調した。

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