出光丸 ホルムズ海峡“友情”通過 73年前「日章丸事件」イランと日本の絆再び
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イラン国営英語放送局プレスTVが28日、日本関係の大型原油タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」がホルムズ海峡を通過したと報じた。イラン当局の許可を取得したという。2月末に米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、日本の原油タンカーが事実上の封鎖状態にあるホルムズ海峡を通過するのは初めて。政府関係者は、イラン側に「通航料は払っていない」と説明。行き先は名古屋だという。
出光丸は3月初めにサウジアラビアで原油を積み、200万バレルを積載。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ沖で停泊していた。29日午前、出光丸の報道が流れると、インターネット上には、1953年に英国がイランを経済封鎖する中で出光興産のタンカーが石油をイランから輸入した「日章丸事件」が話題になった。厳戒下でイランから日本へ石油を運ぶ状況がダブったようだ。日章丸事件はイランが親日国になったきっかけとも言われており、在日イラン大使館は29日、公式Xに日章丸の写真を投稿し「両国間の長きにわたる友情の証」との文章を添えた。
出光丸は5月中旬に到着する見通しだが、200万バレルは日本の1日分の消費量に満たない。ペルシャ湾にはいまだ40隻以上の日本関係船舶が取り残されている。米紙によると、トランプ大統領は米軍による長期的なイラン港湾封鎖の準備を指示。政府は原油の代替調達を進めるが、中東ルートと比べ輸送コスト増が懸念されている。ホルムズ海峡の一刻も早い正常化が望まれる。
◇日章丸事件 大戦後、日本の経済発展に不可欠な石油確保のため、出光興産社長の出光佐三が極秘裏にイランに石油タンカー日章丸を派遣。国内の石油を英国の支配下に置かれていたイランは1951年に石油の国有化を宣言し、両国は対立。英国が禁輸措置をする中、日章丸はイランから石油を輸入。日本も国際的に孤立するリスクがあったが、経済封鎖で行き詰まっていたイランを救うかたちになり、両国の絆が深まった。百田尚樹氏の小説で映画化もされた「海賊とよばれた男」の基になったと言われている。
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