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小池百合子知事 坂本龍一さんの“遺志”神宮外苑再開発見直し問題に「どこかで間違った情報も伝わって…」

[ 2023年4月7日 14:28 ]

 東京都の小池百合子知事は7日、都庁で定例会見を行い、イチョウ並木への悪影響が指摘されるなどして批判の声が上がっている明神宮外苑の再開発計画について言及した。

 都は前日6日、事業者側に、都民の理解が得られる具体策を示すよう要請。この日の会見で「どういう状況から(都民の)理解を得られていないという判断をしたのか、また要請の意図を教えてください」と聞かれた小池氏は「ずっとこの要請を(事業者に)していて、あらためて書面で出させていただきました」とし、「昨年、幅広い都民の参画、そして既存の樹木の保全や、分かりやすい情報発信などに取り組んでいただくということについては、かねてから要請しております」と説明。そのうえで「どこかで間違った情報も伝わって、それがあたかも真実のように伝えられているということは、よろしくない。例えば、有名ないちょう並木を切っちゃうんじゃないか、樹木の伐採というとそっちに皆さんイメージが勝手にいってしまっているというようなこともあります。現実には事業者の方々がさまざま取り組みをされるわけですので、街づくりを進める意義、理念、都民の理解や共感を得るために要望をあらためて、所管局の方から要請をしたということです」と話した。

 再開発を巡っては、3月28日に71歳で死去した音楽家の坂本龍一さんが「樹々を犠牲にすべきでない」と見直しを求める手紙を小池都知事に送付していた。坂本さんは、環境保全活動や脱原発運動に熱心に取り組み、がんと闘いながら明治神宮外苑の再開発に反対していた。

 一方、永岡桂子文部科学相は5日の衆院文科委員会で、再開発について「見直しを求める考えはない」との認識を示し、「地権者などと協議した上で都が主体的に判断するべきもので、適切に進めてもらいたい」と発言。永岡氏も坂本さんから再開発に反対する手紙を受け取っており「神宮外苑の未来に対する強い思いを感じた」とも語った。

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2023年4月7日のニュース