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ガーシー議員資格喪失へ 参院懲罰委、除名案可決 陳謝拒否で、あす正式決定

[ 2023年3月14日 12:00 ]

 参院懲罰委員会は14日、海外から帰国せず「議場での陳謝」の懲罰を拒否した政治家女子48党のガーシー議員に対する新たな懲罰案について、最も重い「除名」とすることを全会一致で決めた。15日に本会議で正式決定する見通しだ。ガーシー氏は昨年7月の参院選で当選後、一度も登院せず、約7カ月半で議員資格を失うことになる。

 懲罰委で自民党は、ガーシー氏の陳謝拒否について「参院を愚弄する行為だ」と非難し、除名とするよう要求。立憲民主党も「全国民を代表する立場でありながら、正当な理由なく職責を果たしてこなかった」として同調した。公明、日本維新の会、国民民主、共産の各党も除名を求めた。

 これに先立ち政女党の浜田聡政調会長がガーシー氏の代理として弁明。除名の懲罰を科せば「参院による人権侵害であり、民主主義の破壊だ」と述べ、要件に該当しないと主張した。

 参院議院運営委員会は理事会で、ガーシー氏に対する除名の懲罰案を15日の本会議で採決する日程で合意した。除名には本会議で出席議員の3分の2以上の賛成が必要。現行憲法下での除名は衆参両院で計2例しかなく、1951年以来となる。

 参院は2月22日の本会議で、ガーシー氏に陳謝の懲罰を科すと決定したが、同氏は自身の陳謝のために開かれた3月8日の本会議を欠席。尾辻秀久議長は院内の秩序を乱したとして、再び懲罰委に付託した。

 ガーシー氏を巡っては警視庁が今年1月、動画投稿サイトで著名人を中傷、脅迫したとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)などの容疑で関係先を家宅捜索している。

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2023年3月14日のニュース