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ニューハンプシャーの乱? 米北東部の鉄道で酒類販売を巡って対立 NBAとNHL観戦にも影響?

[ 2023年3月8日 08:51 ]

 米北東部のメイン州ブランズウィックからマサチューセッツ州ボストンまでの全長145マイル(約233キロ)で運行されている全米鉄道旅客公社(アムトラック)の旅客列車サービス「ダウンイースター」に対し、距離にして35マイル(約56キロ)の区間がある途中のニューハンプシャー州の酒類当局が車内での酒類販売に“待った”をかけた。

 メイン州のポートランド・プレス・ヘラルド紙が報じ、AP通信も伝えているもので「州内で購入されていない酒類の提供を禁止する」というニューハンプシャーの州法に從うというのがその理由。酒類当局では列車の運営側となるノース・ニューイングランド鉄道管理局に対して、現時点では3月20日から「ダウンイースター」がニューハンプシャー州内を通過しているときには販売できないと通告した。

 「ダウンイースター」で販売されている食品や飲料水はマサチューセッツ州に本社がある会社が納入しており、酒類はメイン州で購入。これに対してこの2つの州にはさまれている途中区間のニューハンプシャー州が“反旗を翻す”形となった。

 マサチューセッツ州ボストンの始発兼終着駅となっている「ノース・ステーション」の上は、NBAセルティクスとNHLブルーインズの本拠地でもあるTDガーデン。「ダウンイースター」は地元のスポーツ観戦に直結する主要交通網だが、メイン州からやって来るファンにとっては不自由な乗車時間が存在する“旅”になりそうだ。

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2023年3月8日のニュース