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日本料理店「明寂」 開店7カ月で「ミシュランガイド東京」二つ星 店主・中村さん「まさか」

[ 2022年11月16日 05:30 ]

 日本ミシュランタイヤが15日、都内で東京のレストラン格付け本「ミシュランガイド東京2023」の掲載店を発表し、今年4月に開店した東京都港区の日本料理店「明寂(みょうじゃく)」が初掲載で「二つ星」を獲得する快挙を達成した。

 店主の中村英利さん(46)は、開店わずか7カ月でのスピード掲載に「まさかと思った」と驚きを隠せない様子。日本ミシュランタイヤ側も「珍しいケースだと思います」とした。初掲載での二つ星獲得は3年ぶりという。

 中村さんは料理専門学校卒業後、18歳から日本料理一筋で腕を磨いてきた。赤坂の懐石料理店「花のれん 花楽(かぐら)」の料理長を経て、開店。コロナ禍が収束しない中での挑戦には「不安もあったが、それよりも自分自身と相談した。心技体が充実した今しかないと思った」という強い意志があった。

 料理の特徴は「食べた後に素材を感じることができること」。見た目はシンプルながらも深い味わいが評判だ。推しの一品には、絹に見立てた薄焼き卵で月替わりの旬の具材と寿司飯を巻き込む「絹巻寿司」を挙げた。

 ガイドに掲載された422軒のうち最高評価の「三つ星」は12店、「二つ星」は39店、「一つ星」は149店。星がつかない店は222店だった。ガイドは18日に発売される。

 ▽明寂(東京都港区西麻布3の2の34、西麻布ヒルズ地下1階) 旬の食材をふんだんに使用したお任せのコースが3万円(税別、サービス代別)から。食材の持続性にも配慮し、希少な昆布を使用しないなどしている。最寄り駅の東京メトロ六本木駅から徒歩8分。営業は午後5~9時。日曜定休、その他不定休。

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2022年11月16日のニュース