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森下千里氏、次期衆院選“出馬内定” 自民宮城5区 グラドル経験生かし復興に!

[ 2021年3月15日 05:30 ]

 元グラビアアイドルの森下千里氏(39)が14日、宮城県石巻市で行われた会合で自民党宮城県第5選挙区支部長に選出された。これによって、次期衆院選の同選挙区の自民党候補者に事実上決定。森下氏は会見を行い、グラビア時代の経験を生かしていくことを誓った。

 白いブラウスにダークスーツ姿で会見に臨んだ森下氏。レースクイーンやグラビアで悩殺してきた自慢のボディーは封印し、緊張した面持ちでマイクを握った。

 グラドルからの政界進出で実力は未知数。しかも愛知県出身の「落下傘」で選挙区は被災地。立候補が報じられた時点で批判が続出していた。そんな中で注目された出馬の理由について、森下氏は「被災された方のために何かできないか」と何度も炊き出しや復興イベントに参加したと説明。宮城5区の石巻市で「インフラは整備されているが、元の生活に戻れない」との話を聞いたことを挙げた。

 石巻市との縁も強調。女優デビュー作が「仮面ライダー龍騎」(02年)だったとし「仮面ライダーシリーズの生みの親でもある石ノ森章太郎さんのゆかりのある地」とアピール。「正義、生きるとは何かを強く問いかける作品だった」と振り返り、町会議員だった祖父とおじが頭に浮かんだとした。「2人の地域のために力を尽くす姿を思い出した」と語り、後押しは仮面ライダーとした。

 「国民のため、復興のため、女性のための政策を成し遂げたい」。政治活動で役に立つと考えているのはグラドル時代に培った力だという。「人の話をしっかり聞き、分かりやすい言葉で話せるようになった」と説明。タレント候補と呼ばれることについては「言ってもらってありがたい。自分の過去が肯定されているというふうに捉えようと思っている」と胸を張った。

 グラドル時代の森下氏を振り返れば「女豹(めひょう)のポーズ」が代名詞でセクシーで人気だった。同じ1981年生まれの小泉進次郎環境相は過去に気候変動問題について「セクシーに取り組む」と発言し、セクシーの意味を巡って物議を醸した。森下氏は「セクシーという言葉が“輝いている”という意味で皆さんから評価されるように頑張りたい」と意気込んだ。

 立憲民主党の安住淳国対委員長(59)が8期連続当選している「自民必敗の地」(自民関係者)。「出馬したい人がなかなかいない。森下氏はありがたい存在」との声も党関係者の間で流れる。そんな中で輝けるのか注目される。

 ◆森下 千里(もりした・ちさと)1981年(昭56)9月1日生まれ、愛知県出身の39歳。01年に「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。フジテレビ「志村けんのバカ殿様」、テレビ朝日「ロンドンハーツ」などバラエティーを中心に活躍。15年に初の書き下ろし小説「倍以上彼氏」を刊行。

 ▽宮城県第5区 石巻市、東松島市などが対象区域。96年からこれまで8回行われてきた衆議院議員総選挙では、いずれも安住淳氏が当選。原発政策が争点となった12年の選挙では、原発立地の自治体が入る小選挙区で唯一、民主党候補が当選したことで話題に。自民党では、これまで元衆院議員で医師の勝沼栄明氏(46)が同区の支部長だったが、石巻市長選へ立候補するため辞任。代わって森下氏が選出された。

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2021年3月15日のニュース