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16日対戦ミャンマー代表を知る男・内田昂輔氏が語る…不屈の姿を「感じて」

[ 2023年11月14日 04:55 ]

プレゼントされたミャンマー代表のユニホームを手に笑顔を見せる内田昂輔氏
Photo By スポニチ

 18~19年にミャンマーリーグのヤンゴン・ユナイテッドでプレーした内田昂輔氏(36=現追手門学院大監督)が13日までに本紙インタビューに応じ、21年2月の軍事クーデター以降の同国の現状や16日のW杯アジア2次予選の日本代表戦(パナスタ)で注目してほしい選手、期待することを語った。

 21年2月の軍事クーデター勃発後は仲間と連絡を取るのもためらわれる時期が続きました。情報統制され、実際にサッカー選手が逮捕されたニュースも見聞きしました。一つの情報でその子が処罰されたり、その家族が被害を与えられるのではないか…。そんな心配で胸を痛めました。

 国内リーグも21年は全て中止。軍事政権下に加え、新型コロナ禍もあり、サッカーをやめる子もいました。元同僚が美容師になっていたのは驚きました。一方で活躍の機会が少なかった若手にチャンスができた面もあります。例えば今回来日予定のMFチョー・ミンウー。19年に膝の大ケガで一度は引退しました。その後はモデル活動などしていたのですが、22年に現役復帰。今はマレーシアのポリス・ディラジャ所属で、大阪での再会が楽しみです。

 国外に出る選手も増えました。ドイツ人のファイヒテンバイナー監督が指揮する現代表はまだW杯出場を現実目標として捉えられていないとも思います。それでも海外で上積みした経験はある。注目してほしいのは左MFマウン・マウン・ルイン(タイ1部ランブーン)。元同僚でドリブルもパスもシュートもできる選手です。

 生きるか死ぬかの経験をして、サッカーがなくなるかもしれないという明日が見えない状況で、はい上がってきたミャンマーの諦めないメンタリティーを感じてほしいです。 (追手門学院大監督)

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