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最近のサッカー取材で…カメラマン“あるある話”です ゴールシーンをバッチリ撮影も

[ 2023年4月17日 13:01 ]

明治安田生命J1リーグ第8節   浦和4―1札幌 ( 2023年4月15日    埼玉 )

【1】後半、浦和・興梠(右)のシュートが札幌・青木の左手にあたりVAR判定の結果、PKとなる(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 【カメラマンいち押しショット】最近、サッカーを撮影するカメラマンの間で“あるある”の話。ゴールシーンをバッチリとらえ喜びもハマって今日の仕事もある程度メドはついたかな…と思いきや主審が耳に指を当てている!?結果、VAR判定でゴールが取り消され、とてもいい写真が撮れたのにぬか喜びだった、というパターンだ。

 この日の私が取材した浦和・札幌戦もVAR判定に試合が大きく左右された。後半、試合を決定づけた!と思った浦和・関根のゴールがVAR判定の結果、オフサイドで取り消され私はまさにそのパターンにはまった。「せっかく関根が相手GKを抜いてゴールを決めるところがバッチリ撮れたのに…」と残念な気持ちでいるとそこから試合は急展開を迎える。

 浦和にとって「2―0」だったはずがゴール取り消しで「1―0」と嫌なムードになった中、交代出場でピッチに入ったカンテが相手GKと接触、当初はイエローカードだったのだがVAR判定でレッドカードになり一発退場に。レッズにとってこの日、VAR判定は味方にはならないのか…と思っていた直後の後半33分、興梠がペナルティーエリア内でクロスから右足を振り抜く。シュートは相手に阻まれたが興梠は札幌・青木のハンドをアピール。今度はVAR判定がレッズにほほえみ、ハンドでPKとなりこれを興梠が沈めチームは勝利を近くへ手繰り寄せた。

 試合後、プレスルームで撮影した画像を確認してみるとカンテが相手GKのスネを蹴ったのと興梠のシュートが青木の腕に当たる瞬間がバッチリ撮れていた。以前であればこういった瞬間をとらえた写真は紙面を飾ることも多かったが、サッカーのVARやプロ野球におけるリクエスト制度が導入されてから、この類の写真の貴重性は少し低くなったかもしれない。なぜなら映像による判定を経ることによって誤審が下される可能性がかなり低くなったからだ。

 ただ、今年も例があったようにVAR判定があったとしても100%正しいジャッジが下されるとは限らないので日々、気を抜かずにカメラを構えようと思う。(写真と文 西海健太郎)

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2023年4月17日のニュース