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森保ジャパン 宿敵・韓国に3発快勝!相馬が2度目優勝呼ぶW杯へのVヘッド

[ 2022年7月28日 04:30 ]

E―1選手権(男子)   日本3―0韓国 ( 2022年7月27日    豊田ス )

<日本・韓国>後半、ヘディングでネットを揺らした相馬(撮影・小海途 良幹)
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 男子の日本は韓国に3―0で快勝し、2勝1分けの勝ち点7で13年大会以来2回目の優勝を飾った。後半4分にMF相馬勇紀(25=名古屋)が先制点。DF佐々木翔(32=広島)、FW町野修斗(22=湘南)が次々と加点した。日本の男女同時優勝は初で、森保一監督(53)は就任後国際大会初優勝となった。この日1ゴール1アシストの相馬が大会MVPに選出された。国内組だけのサバイバルは終了し、9月の欧州遠征を経てW杯カタール大会(11月21日開幕)に臨む。

 W杯へのラストアピールの場で、圧巻の輝きを見せたのは相馬だった。後半4分。藤田のクロスを頭で合わせ、結果的に森保ジャパンに初タイトルをもたらした先制点。名古屋で半年間、毎日自主練習したというヘディングでのゴールは18年9月のC大阪戦以来となった。身長は今代表で最も小柄な1メートル66。抜群の位置取りと気迫で、ネットを揺らした。

 「チームのために結果を出す、自分の道を自分で切り開くというテーマを持っていた。3試合とも本当に気持ちを全力で込めた」

 初戦の香港戦では開始2分の直接FKを誰よりも早くボールの元に駆け寄って決め、続く中国戦では途中出場から果敢な仕掛けを見せた。そして大一番の韓国戦。後半19分に左CKから佐々木の追加点も演出し、1ゴール1アシストをマークし、町野と並んで大会得点王となると同時にMVPに輝いた。

 東京五輪では左MFとして最も多く出番を得ながら、A代表へ昇格できなかった。「客観的に見て彼ら(三笘、田中)のほうがステージが上。リスペクトしながら“負けないぞ”という気持ちは常に持っている」。多彩な攻撃だけでなくA代表に欠けるプレースキッカーとしての素質も見せ、カタールへのラストピースとなる可能性を十分に感じさせた。

 前回日本が優勝した13年大会でMVPの山口蛍と3得点で得点王の柿谷曜一朗は両者とも14年のW杯ブラジル大会のメンバー入りを果たしている。「W杯で戦うのはスペイン、ドイツなど世界のトップレベル。この相手とやったときにも通じるためのレベルアップが必要。今がどうこうより、ここからさらに成長したい」。世界を見据える視線は、もう鋭かった。

 ◇相馬 勇紀(そうま・ゆうき)1997年(平9)2月25日生まれ、東京都出身の25歳。6歳でサッカーを始める。早大―名古屋―鹿島―名古屋。1メートル66、68キロ。

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