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「引いた相手をどう崩す」ハリル日本の宿題を手倉森が解く!!

[ 2015年6月23日 05:30 ]

記者会見するU―22日本代表の手倉森監督

 日本協会は22日、7月1日に仙台でU―22コスタリカ代表と対戦するU―22日本代表メンバー21人を発表した。東京都文京区のJFAハウスで会見した手倉森誠監督(47)は、守りを固める相手に対する攻略法について言及。16日にW杯アジア2次予選のシンガポール戦でスコアレスドローに終わったハリルジャパンを教訓に、逆に手本を示す。

【U―22代表メンバー 試合日程】

 引いた相手をいかに崩すか。日本サッカー界に突きつけられた課題にU―22日本代表が挑む。既にコスタリカの試合映像を入手し、分析した手倉森監督は「前からいく時と、引く時のメリハリがしっかりしたチーム」とした上で、引かれた時の対処法として「攻撃のコンビネーション、(相手DFラインへの)選手の出入り、(ピッチの幅を使った)広がり。斜めへのパス」と、キーワードを挙げた。

 要はいかにゴール前に固まった相手を縦、横にばらけさせ、味方を生かすスペースをつくれるかということ。16日に行われたA代表のW杯アジア2次予選のシンガポール戦でハリルジャパンはシュートを23本も放ちながら1点が遠く、ホームでFIFAランク154位の超格下を相手にスコアレスドローに終わった。手倉森監督はスタンドから分析し、スタッフ会議でハリルホジッチ監督らと話し合い攻略法を導き出した。U―22日本代表が実践できれば、一つのモデルケースとなり得る。

 もちろん、A代表の良さも選手に叩き込む。ハリルホジッチ監督が提唱する縦に速いサッカーを、コーチとしてともに指導し「物凄くスピードは速くなってきている」と実感している。「(U―22代表にも)そのスピードを積み上げないといけない。縦への速さをトライさせる」と一貫した指導を試みる。

 3月にマレーシアで行われたリオ五輪アジア1次予選で選出されたメンバーは約半数の12人。カムバック組6人に初招集3人を加えた。手倉森監督は「選ばれた選手は何かを成し遂げなければ、次はない」と厳しい言葉を発した。選手は自身の生き残りとともに、ハリルジャパンの手本となるべく、引いた相手を崩すという難題に挑戦する。

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2015年6月23日のニュース