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クロアチアに厳罰も 首位キープもピッチにナチス象徴「かぎ十字」

[ 2015年6月14日 05:30 ]

<クロアチア・イタリア>試合後、ピッチにナチスのかぎ十字が浮かび上がった。そのため関係者が調査にはいった(AP)

欧州予選H組 クロアチア1―1イタリア

(6月12日)
 欧州選手権予選第6節の9試合が12日に行われ、H組のクロアチアはホームでイタリアと1―1で引き分け、首位を守った。しかし、ピッチにナチスの象徴である「かぎ十字」が描かれていたことが判明し、UEFAから処分を受ける可能性が出てきた。B組はウェールズがベルギーを1―0で破り、単独首位に浮上。A組はアイスランドがチェコに2―1と逆転勝ちして首位に立った。

 無観客試合のピッチ上に、「かぎ十字」に見える模様が浮かんでいた。芝を刈ったのか、ペイントされたものなのかは不明で、クロアチア協会によると何者かが競技場に侵入しての“犯行”は試合の24~48時間前とみられる。ハーフタイムにグラウンドキーパーがピッチを整えて模様はぼかされたが、ナチスを連想させるマークを掲げることはもちろんタブー。同協会のスーケル会長(元同国代表FW)は「大きな怒りと失望を覚えた」とコメントし、広報担当は「イタリアや全ての人々に謝罪する」と話した。

 クロアチアは3月のノルウェー戦でのファンの人種差別的行為により処分を受け、この日は無観客で試合を開催した。06年のイタリア戦でもファンがかぎ十字やナチス式敬礼を見せるなどトラブルが続出しており、今回は勝ち点減点などの厳罰を科される可能性もある。

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2015年6月14日のニュース