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「赤い悪魔」4強ならず GKクルトワの不敗神話止まる

[ 2014年7月7日 05:30 ]

観客のファンに応えるベルギーGKクルトワ(AP)

W杯ブラジル大会準々決勝 ベルギー0―1アルゼンチン

(7月5日 ブラジリア)
 赤い悪魔の快進撃が止まった。28年ぶりの4強を目指したが、試合巧者のアルゼンチンの術中にはまり敗退。若手中心のベルギーを率いてきたウィルモッツ監督は「相手は経験豊富だった。スローインに30秒もかけたり、試合のリズムを崩された。いい印象は持てない。つまらないチームだ」と悔しさをかみ殺した。

 敵将サベジャ監督が試合後会見で「スペースを埋める」という言葉を10回も繰り返したように、屈指の攻撃力を誇る相手の徹底した守備に遭い、チャンスをつくれない。1日の米国戦で120分間で38本のシュートを浴びせたベルギーが、この日は90分間で10本。代表デビューからの不敗記録が21試合で止まったGKクルトワも「彼らはスペースをつぶす方法を知っていた」と、巧みな組織的守備に脱帽した。

 後半14分からはFWルカク、MFメルテンス、MFシャドリを次々に投入。過去4戦計6点中、4点を記録した交代選手に活路を見いだしたが、ゴールは割れなかった。それでも3大会ぶりの大舞台で、インパクトを残したことは収穫。主将のコンパニーは「4年後のロシアでは、もっとチャンスがあるだろう」と言い残した。

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