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工藤イエロー上等!7人出場停止“リーチ”も勝利優先

[ 2013年9月25日 06:00 ]

ACL準決勝に向けランニングする工藤(右)ら柏イレブン

ACL・準決勝第1戦 柏―広州恒大

(柏)
 柏は25日、ホームで広州恒大(中国)とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦を戦う。警告を受ければ第2戦が出場停止となるFW工藤壮人(23)は勝利のため警告も辞さない決意を披露。クラブがこの日に行ったJリーグへの日程変更要請が却下されて過密日程が続く中、全力プレーによるゴールと必勝を誓った。

 エースの決意は明快だった。警告を受ければ第2戦が出場停止と“リーチ”がかかった選手が柏には7人いるが、工藤は「イエローカードを気にして準決勝で敗退することが一番悔いが残ると思う」と力強く宣言した。

 今季から中盤の右サイドでプレーする機会が増え、攻撃に専念するだけではなく守備を求められる状況が増えた。球際での激しいプレーで相手選手を止める必要に迫られ、今季は既にJ1でプロ初の出場停止を経験済み。FWクレオの1トップが予想される広州戦は右サイドに回る見通しで、自ら「マッチアップする選手は非常に攻撃的だと思う。どれだけ自分が抑えられるか」と分析する。

 ここまでACLでも6得点するなど今季チーム最多の公式戦23得点。それだけに自身が一番求められている役割はゴールと理解しているが「守備をしなければチームに迷惑をかける。(相手選手を)止めるべき時に止める必要な(イエロー)カードはもらっていい。それでチームが少しでも優位に決勝に進めるようになるなら」と出場停止を覚悟の上で試合に臨む。

 クラブはこの日、吉田憲司取締役がJリーグを訪問して準決勝第2戦との間に行われる28日のJ1新潟戦の開催延期を要請。調整を約束したJリーグだったが、数時間後に届いた回答は「調整がつかなかった」。結局第1戦から中2日で新潟戦、さらに中3日で準決勝第2戦と過酷な日程は変わらない。そんな状況で工藤は「痛いとか疲れていると言っても始まらない。ぶっ倒れるまでピッチで自分の気持ちを表現するだけ」と強調。今季公式戦39戦目となる広州との第1戦に向け「いいアドバンテージを持ってアウェーに乗り込みたい。ピッチに送りだしてくれる監督にゴールで恩返ししたい」と訴えた。

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