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宮間“クイックFK”を武器に東アジア杯V3を誓う!

[ 2013年7月19日 06:00 ]

練習試合でFKを決める宮間

 なでしこジャパンは18日、千葉県内で東アジア杯(20日開幕)に向けた合宿を打ち上げ、成田空港発の航空機で開催地・韓国に入った。合宿最終日はMF宮間あや(28=岡山湯郷)が実戦練習などでプレースキックを確認。“クイックFK”に取り組んでいることを明かし、セットプレーを得点源に3連覇を誓った。

 男子大学生を相手にした実戦形式の練習。相手ゴール前のFKで宮間が壁をものともせず、右足からゴール左上を打ち抜いた。あらためて精度の高さを見せつけたが、注目すべきは直前に見せた動き。なでしこが誇る世界基準のキッカーは、壁を築いている相手の不意を突くようにキックモーションに入ろうとした。

 FKは主審が再開に笛の合図が必要と選手に伝えていなければ、相手が壁をつくっている最中でもキックが認められている。この時は結局キックを見送り、仕切り直しでゴールを決めたが、当初の狙いが守備陣の隙を突く素早いリスタートにあったことは明らか。練習後の宮間は「高い壁を越えるキックは前から練習している。それとクイックとかやっていきたいですね」と狙いを明かした。

 左右両足から繰り出す正確なFKは宮間の武器だが、それだけに「相手にも(警戒する)選択肢の中に入っている」と自覚する。だからこその進化版。自身の間合いにこだわらず、相手GKの“呼吸”を読んで駆け引きをするFK名人は「いつも成長していたいし、同じではいけない。試合ではトリックプレーもできたら」と力を込めた。

 似通った体格で、取り組むサッカーに共通点が多いと分析する東アジア対決。「いろんなことが似通っていて弱点を見つけにくい。アジアではセットプレーで勝敗が決まってくることも多いので集中したい。3連覇という結果も残したい」。得点源の一人である主将が開幕を飾る20日の中国戦に向け、力強く宣言した。

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