×

南米選手権出場辞退を正式発表 小倉会長「悔しい」

[ 2011年5月18日 06:00 ]

南米選手権の出場辞退を発表する小倉会長。右は原技術委員長

 日本サッカー協会は17日、南米選手権(7月、アルゼンチン)の出場辞退を正式発表した。日本サッカー協会の小倉純二会長(72)が同日朝に大会を主催する南米サッカー連盟などに辞退を伝える文書を送った。東京都文京区のJFAハウスで会見した同会長は「震災があまりにも大きかった。極めて残念で、悔しい」と語った。

 東日本大震災の影響で7月にJリーグの代替日程が組み込まれ、国内の選手主体のチーム編成が困難になったことから、4月に一度は出場辞退を決定した。しかし、主催者側に再考を求められ、登録22人の過半数の12人以上の海外組の参加を条件に出場の可能性を模索したが、欧州クラブの協力を得られなかった。渡欧して交渉した原博実技術委員長は「日本のために協力したい。でも、1試合ならいいけど、大会には参加させられないと言われた」と説明した。

 南米選手権を辞退したことで、9月のW杯アジア3次予選初戦に向けた強化試合は6月のペルー戦、チェコ戦、8月の韓国戦の3試合だけとなった。ザッケローニ監督は「われわれは前を向かなければならない。W杯予選に向けて集中し、全力で準備していきたい」とのコメントを発表した。

続きを表示

2011年5月18日のニュース