のど輪に頭突き！ガットゥーゾ敗戦で暴走…

＜ＡＣミラン・トットナム＞相手選手と言い争うガットゥーゾ（中央）

欧州ＣＬ決勝Ｔ１回戦第１戦 ＡＣミラン０―１トットナム

（2月15日 ミラノ）
　敗れたＡＣミランのＭＦガットゥーゾが暴挙に出た。鼻を突き合わせて言い争ったトットナムのジョーダン・コーチの眉間に頭突き。選手らがもみ合う騒動を誘発した。

　「われを忘れてしまった。手を出したのは間違いだった」。取材には冷静だったガットゥーゾだが、後半途中の警告で既に次戦は出場停止。ＵＥＦＡは２１日の規律委員会で処分検討の意向で、厳罰の可能性も出てきた。

　試合中からいら立ちを募らせていた。ホームとはいえ、司令塔ピルロら故障者が続出。センターバックのチアゴ・シウバをボランチで起用するなど苦しいやり繰りを迫られ、苦戦した。激しいせめぎ合いから相手選手と口論を繰り返した元イタリア代表は、後半１４分にもタッチライン際でジョーダン・コーチの喉元を押した。同３５分にカウンターから失点すると、敗戦で暴走…。アッレグリ監督も「言い訳できない」とうなだれた。

　国内リーグで首位キープに貢献してきたＦＷカッサーノら１月加入の新戦力３人は前所属でＣＬに出場し、今季は欧州の舞台で戦力とならない。敵地の次戦は、この日ゲーム主将を務めたガットゥーゾも欠く。優勝７度の名門が苦境を迎えた。