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東京V存続へ!ゼビオと5年間スポンサー契約

[ 2010年10月20日 06:00 ]

ゼビオ株式会社との包括メインスポンサー契約も決まり、来期以降の存続が可能になったことを伝える東京V・羽生社長

 深刻な経営難でクラブ消滅の危機に直面していたJ2東京Vの来季存続が19日、事実上決定した。東京Vはこの日、超大型スポーツ専門店「ゼビオドーム」などを展開するゼビオ(本社・福島県郡山市、諸橋友良社長)と5年間の包括メーンスポンサー契約を結んだことを電撃発表した。

 前経営陣がつくった債務超過を解消するメドが立ち、現在5位のリーグ戦で3位以内に入れば来季のJ1昇格も可能となった。
 名門ヴェルディの灯を消すわけにはいかない――。来季の存続に向け、ギリギリの闘いを強いられてきた東京Vに、ついに救いの手が差し伸べられた。ゼビオとの間で締結されたのはユニホームの胸へのロゴ掲出(今季から)を含む包括メーンスポンサー契約で、スポンサー料は1年8000万円の5年契約。総額4億円の資金確保が決まったことで、東京Vの存続が事実上決まった。
 東京Vは09年シーズン限りで親会社の日本テレビが撤退。同年9月に前倒しする形で、前身の読売クラブユースOBをトップとする東京Vホールディングスが経営を引き継いだ。だが、その前経営陣は日本テレビからの資金提供がなくなった2月から5カ月間で約4億6000万円の債務超過見込みを作って退陣。6月末からJリーグの羽生英之事務局長(46)が社長を兼任して再建を図り、債務超過見込みを約3億8000万円まで減らしていた。

 ◆ゼビオ株式会社 1973年(昭48)7月設立。2500坪の売り場面積を誇る超大型スポーツ専門店「ゼビオドーム」をはじめ、首都圏を中心とした都市型総合スポーツ店「ヴィクトリアゴルフ」など、さまざまなブランドを展開。現在511の店舗数を誇る。資本金159億円、10年3月期の連結売上高は1636億円。本社所在地は福島県郡山市朝日3の7の35。東京都千代田区に東京オフィスがある。代表取締役社長は諸橋友良氏。

 ≪ゼビオとの契約内容≫(1)ユニホーム胸へのロゴ掲出(2)ホーム公式戦で2度の冠試合命名権(3)インターンシッププログラムの共同開催運営権。女子選手の雇用、芝のメンテナンスなども協力予定

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2010年10月20日のニュース