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マンUに続き…森本争奪戦にアーセナルも参戦

[ 2010年3月29日 06:00 ]

<ナポリ・カターニア>後半途中から出場し、ゴール前に攻め上がる森本貴幸

 プレミアリーグの強豪アーセナルがカターニアの日本代表FW森本貴幸(21)の獲得に興味を示していることが明らかになった。28日の英国紙が報じたもので、水面下で調査を続けてきたアーセナルのスカウト担当が森本を高く評価。今後のセリエA、W杯南アフリカ大会での活躍次第では、本格的に獲得に乗り出すことになる。なお、森本は28日のアウェー・ナポリ戦に後半33分から途中出場したがシュート0。チームも0―1で敗れた。

 プレミアリーグ“ビッグ4”の一角アーセナルが、日本の若き才能に注目していた。28日付の英国紙ニュース・オブ・ザ・ワールドは、「アーセナルのスカウト陣が森本を絶賛しており、獲得に興味を示している」と伝えた。さらに、「セリエAでも森本は高い評価を得ており、マンチェスターUとも関係がないわけではない」と説明を加えている。

 カターニアでは完全に先発に定着していない森本だが、欧州での評価は非常に高い。昨季は7得点を記録し、今季も5得点を決めている(27日現在)。森本と同年代のセリエAの選手でコンスタントにゴールを決めているのは、20歳のアレシャンドレ・パト(ACミラン=昨季15得点、今季12得点)と22歳のハムシク(ナポリ=昨季9得点、今季10得点)の2人だけ。有望な若手ストライカーとして、ビッグクラブがリストアップするのは当然なのだ。

 実際、マンチェスターU、セリエAのフィオレンティーナとローマ、フランスリーグのパリSGと各国を代表する複数の名門クラブが水面下で森本の調査を続けていた。この争奪戦にアーセナルが加わることになる。元名古屋のベンゲル監督が指揮を執るアーセナルは01年に稲本(現川崎F)を獲得したように日本人選手の獲得には積極的で、正式なオファーにまで発展する可能性が高い。

 移籍に関して森本は「チームの決めること」と常に多くを語らないが、今後の活躍次第ではより高いレベルでプレーすることも可能になる。カターニアでゴールを量産してビッグクラブへ。W杯での日本代表入りに向けても、森本の大きなモチベーションとなるはずだ。

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2010年3月29日のニュース