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初タイトル切り札に!川崎Fも稲本獲り

[ 2009年12月19日 06:00 ]

07年9月の日本代表オーストリア遠征で、ともに練習する稲本潤一(左)と中村憲剛

 今季リーグ2位の川崎Fが、レンヌの日本代表MF稲本潤一(30)の獲得に乗り出していることが18日、明らかになった。出場機会を求めて9年ぶりのJ復帰を視野に入れている稲本には、既に大宮が獲得オファーを出しているが、来季のACL出場が決まっている川崎Fも正式オファーを出した。経験豊富なボランチの補強で、来季こそ初タイトルを勝ち取る。

 ACL、リーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯とすべて優勝争いに絡みながら無冠に終わった川崎Fが、稲本獲得に向けて動き出していた。16日に退任した関塚監督体制下から極秘に調査を進め「オファーを出しています」とクラブ関係者は、既に正式オファーを出していることを明かした。

 川崎Fは今季、日本代表MF中村、快足FWジュニーニョ、北朝鮮代表FW鄭大世らが活躍する一方、優勝争いの中で経験不足を露呈したこともあり、チーム内からは経験豊富なベテランの必要性を求める声が上がった。さらに今季から中村を攻撃的MFで起用しており、ボランチは補強ポイント。そこで白羽の矢を立てたのが、W杯出場2回、欧州9シーズン目を過ごす百戦錬磨のボランチ稲本だった。

 稲本はここ2試合ベンチ外になるなど8試合出番がなく、W杯イヤーとなる10年へ危機感を募らせている。9年ぶりの日本復帰も視野に入れながら移籍を模索したところへ、残留争いからの脱却を目指す大宮に続き、来季の初タイトル獲得を目指す川崎Fが名乗りを上げた。01年にアーセナルへ移籍して以降、常に高いレベルでプレーできる環境を求める姿勢は今も変わっていないだけに、W杯メンバー入りを狙う稲本にとってはACL出場権を持つ川崎Fは願ってもないアピールの場となる。

 今後、川崎Fは移籍金も含めレンヌと本格交渉に入る見込み。GK川島、中村の日本代表メンバーを擁する川崎Fの参戦によって、稲本の日本復帰がいよいよ現実味を帯びてきた。

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2009年12月19日のニュース